潰れた檸檬

自傷しなくても傷だらけ

ファン

 課題で某作家Hについて研究している。

 

 Hの特徴について説明する。Hはメディアの仕事の傍ら小説も書いた。その小説はかなり評価されていくつかの賞も取った。また、親世代(40代以降ぐらい)を中心に絶大な支持を得ている。私の両親も彼の小説を高く評価していた。とどのつまり、ファンが多いのだ。なんで今回実は実名出しちゃおうかと思いましたがフォロワーにもファンがいるのでやめました。

 

 一方、Hは作家活動の傍ら政治活動もしている。政治活動と言っても別にどこかの議員でもないので講演会程度だ。

 

  別にHを中心に研究するという訳では無い。たまたま課題の研究をしていたらHにぶち当たった。だからこの一件だけで彼を批判するつもりは無い。でも、彼の講演会を聞いていると筋の通ってないことを言っている。原因も明らかでないのに偏見でモノを語っている。それを示すために様々なデータを集めてはワードやパワポで編集している。その一環で、彼と記者が討論している動画も見た。

 

 あくまでも「彼はおかしなことを言っている」という体で動画を見ていた。だが、動画やコメント欄を見ると彼のファンがとにかく多いことに気づく。政治活動している男に必ず一人はいがちな若い女が先程の動画で相手の記者のことを責めていた。動画やコメント欄を見ると、ひょっとしたら間違っているのは私なんじゃないかという事態に直面した。そこから悩んでしまい、冒険処女のアカウントを消すに至ったのである。

 

  結局回復はしたのだが、問題が残った。彼が間違っている以前に、なぜ彼のファンはどれも"熱狂的"なのかということだ。作家と政治活動を両立している者は多い。だが彼のファンに関しては特別熱狂的に見えた。ここで言う熱狂的はある意味皮肉だ。熱狂的過ぎてあまり他人の意見を受け入れられなかったり論理的に考えられないのだ。作家と政治活動を両立している他の者のファンでも冷静沈着な傾向があったりするのに、なぜ... 

 

  「ファンの特徴論」は度々話題になる。一部ファンを見て全体を判断するなという意見も分かってはいる。でも傾向はある。そりゃそうだ。冒険処女のアカウントだって好きな人は好きだし嫌いな人は嫌いだろう(割と顕著に表れると思う)。これを機に、ファンの客観的分析き着手するのも悪くは無いと思った。

 

 言っとくけど、H氏は特別かっこいい訳でもないよ。尚更不思議だよね。まあそれ言ったら冒険処女もそうなんだけど...