シンキング・イン・ザ・トラブル
まいにち、いきていて、おもうことがあります。
「言葉先行形の人間には勝てない」
ということです。
───────────
私は、話し中でも考えている時は黙ってしまう癖があります。
頭の中で話の構成を練っているからです。これは別に、自分主体で話す時以外でもこうなります。例えば会話の応答とか。
対面の会話だと「こいつ考えてるな」と察してもらえる(ありがとね)のですが、これが通話やZoomだととんでもないことになります。何故なら、オンライン会話において考えて黙る行為は無視と同意だからです。
これが原因で前の会社ではボコボコにされました。特に、前現場の上司は、少しでも間を開けると「無視すんじゃねーよ!!!」とLINE WORKSで罵声を飛ばすのでした。
実際、プライベートでの通話でも似たような指摘が多い(少し間が空いただけで「聞いてる?」と返される)ので、対策を練ることにしました。その結果、「シンキングタイムに入る時に相槌(例:ちょっとまって、今整理してる、等の応答)を入れる」という案を採りました。このおかげで、前よりは不愉快にはなられないかと思いました。
でも... これって、考える癖のある人が考えない人に合わせてるだけだと思うんですよね。
これを感じさせる出来事がありました。妹は、思考よりも言葉が出るタイプなんですが、例えば何かを探そうとする時すぐに「〇〇ってない?」と言います。あと、身体のどこかが痛い時にも「××痛〜い」とすぐに言います。個人的には、お前の情報なんてどうでもいいんだよ=黙っててほしい、なのですが。
この妹こそが、「言葉先行形」なのです。
私は、まず可能性のあるところを探して、その後に尋ねます。あと痛い時は痛いと言わずに「絆創膏ある?」と訊きます。多分これは考える癖があるとかというよりは、自然とやっちゃうんですけどね。でも世の中には、妹のような言葉先行形が多いみたいです。なんなら、そういう人の方が好かれるみたいです。怖いね。
それは単なる家庭内での話には留まりませんでした。
働いていても、(失礼だが)不必要や発言をしている人の方がスムーズに行ってる気がしてならないんです。Excelの使い方ぐらい調べろや、好きな店なんて人それぞれだろ、サッカーは無知な分話せば話す程恥ずかしい、と思って何も言わないのですが、それがかえって良くないみたいで。
これが飲み会やプライベートなら問題があります。それらの場なら、ノレる社会性は持ち合わせてます。でも仕事の場で、そんなことを話しても相手の時間を奪っているのでは... と考えてしまうのです。
実害もあります。よく「わからなかったら質問してくれ」と訊かれます。わかったフリが1番良くないと、多分人の数百倍は言われているので承知していますが、まず思考してしまうせいで不明点に気づかずにスルーすることがあります。ただ質問すると、「なんでそんなこと知らんのや」みたいな反応されることもあるし、難しいなこれは... ただ言葉先行形の人は本当にすぐ言葉に出すし、そこは凄いけどなんで言葉に出す前に考えないんだろう... いや考えてるのか?でも考えてるんだったらその行動は取らないよな... と思考にまた耽ける......
***
「なんで質問しないの?」
1ヶ月ぐらい前に言われた言葉だ。ミスを犯す前段階の話だから、実害は起きてない。
我々のような人間は、質問を考える時間がいる。それが理解されてない。だから、「わからないところある?」とか急に聞かれてもすぐには出せないのだ。つまり、その質問は"わかってる側"による見解でしかないのだ。
この質問は、わかってる側の見解でもあるけど、言葉先行形の言葉でもある気がする。普通に考えたら、そんな質問は出て来ずに「まあやってみなきゃわからんよね」となるオチだ。しかし、「この人もすぐ言葉を使う」という前提を吹っかけてきては、吃る我々をコミュ障と呼ぶ。
言葉先行形の人間になりたかったな。
でもどこか距離置きたい部分もある。
自分は何を先行すれば良いのだろうか。
余談:このブログの記事も考えすぎて結局まとまらなかったので、とりあえず出しました。