潰れた檸檬

自傷しなくても傷だらけ

コンティニュー

 初めて派遣会社に登録してから一年以上経った。

 

 派遣をやり始めたのには理由があった。まず通学時間が長いし大学の場所も郊外だから固定バイトだと生活がめんどくさい。だから全休や土日に仕事をぶち込んだ方が1日中仕事ができて効率良く稼げると思った。また、着ぐるみが好きでそれ関係の仕事がしたいと思い「着ぐるみ 派遣会社」で片っ端から検索してヒットしたところを中心に登録している(着ぐるみの固定バイトは業界の性質上あまりない)。まあ結局名ばかりで全然仕事がないところもあれば身長制限で入れないなどのことがあっで仕事が来ず、騙された気分なんだけどね!

 

 もうここまで来ると業務は慣れているし、どこに行っても仕事ができないまではいかないレベルにはなったと感じている(レシーバー業務が苦手というのはあるけど)。面接も慣れた。それもそのはずで、現在の登録しているのは7社、やめた(メールの配信停止)のは2社で面接途中で抜け出したのは1社であるからだ。2018年7月現在、未だに固定バイトに値するものをやったことがない。この国に生きている人なら触ったことがあるであろう、レジや注文の機械にも触ったことがない。

 

 そのような理由から、派遣だけしかやっていない私のことを人は下に見る。直で「派遣は底辺(笑)」と言われる。それもわかっている。いくら仕事ができようが結局研修や教育といったものを受けていないのだから、下に見られてもおかしくないのだ。固定バイトの重要性をわかっている君達は、私が給与の愚痴を言うのも含めて「固定バイトやったら?」と薦めてくる。確かに、毎週〇曜日の早朝はある派遣会社の仕事を持っているからほぼ固定バイトみたいなものだろう。それも考慮した上であろうか、大体私と関わった人の6〜7割程度の人が上記のように薦めてくる。今の段階で、少なくとも今年中は固定バイトをやろうとは思わない。それは、私にとって"続ける"ことは一番難しいからである。

 

 この頃、接客が増えてきた。客と会話するシーンが増えてきた。それを重ねていくうちに、自然と接客用語が出てくるようになった。もう固定バイト始めても難なくやれるのでは?とお思いの方もいるのかもしれない。でも私の場合、こういった業務は苦手である。あくまでも「一日で終わる」ことを想定しているからこなせるといった具合なのだ。

 

 固定バイトの話を聞くと地獄だ。毎週同じ場所に行き同じようなことをやり同じ給料を貰い、更にはそこでの人間関係も強制される。それを数ヶ月続ける。社会不適合者の私にとっては耐えられたものじゃない。また、私や私の大学が気分屋なので仕事を入れたい時に入れる形式にしないと固定で痛い目を見るのだ。なのにシフトが入れないとかシフト代わってもらえないとか、聞いているだけで耳が痛くなる。誰がそんなところで働こうというのか。

 

だが、最近現場で「"あの子(私)"は7時上がりだよね~」とクライアントのおばさんに指を刺されて扱われた時に気づいた。私がどれだけいろんな業務をこなそうと、どれだけ長く在籍しようと、その人からしたらただの一人の派遣の"子"なのだ。職歴なしの21歳の男なのだ。しかも今年で22歳になるのに""子""って...

 

この時だけはさすがに、固定バイトをやりたいと思った。だがすぐにその思想は破棄される。なぜなら、長くその現場で人間関係を築いてきた人を見るととても私にはできそうにないことをしているのだ。会話のトーン、仕事の回し方、全部が私を上回っている。こりゃあ無理だ。派遣でいいや。

 

 いろんなことがあったし、闇みたいなものを見てきたけど派遣は続けます。続かない仕事を続けるというちょっと変わった形態を採ります。どうぞよろしく。オススメの派遣会社やどこがいいかなど、訊かれすぎてコピペまでできたのでご気軽にご相談ください。あ、ラストでイキったからまた中二とか言われちゃう(笑)