潰れた檸檬

自傷しなくても傷だらけ

アンダー

「〇〇ちゃんこれ着るとエロくて興奮するからやってよ」

「それって私に何のメリットがあるの?」  

 

言われて気づいた。確かに性的嗜好なんて個人の世界の中で完結するセンスなのだ。たまに共有されうるけど、恐らく完全に一致はしない。

 

最近アングラへの興味が薄れてきているのもそのためだ。

 

理想のプレイに到達するまでに必要なのは経費だけではない。相互理解と共感だ。それらがないと上のような会話が起こる。だからもしやらせるのであればやらせる側が引き受ける側に説明する必要がある。アンダーグラウンドへの興味が薄れてきているのも、全体的にそれがめんどくさくなってしまったのだ。

 

恐らく男から女に求めるエロスを女が理解していない。理解しているのであれば恐らく男から洗脳を受けたのだ。それを知って以降、性行為における女側のメリットというのを考え出すようになった。逆も然り。共感ができないだけかもしれないが少なくとも自分はスーツ自撮りの良さがわからない。もしそれを知るとなれば多数の女性から教えこまれることとなる。

 

その日以降思考の変化が見られた。これやっても相手的にはメリットを感じられないから無理だろう、みたいな。性に積極的になりにくくなった。