潰れた檸檬

自傷しなくても傷だらけ

ロケ現場

冒険処女、通称冒女はバイトをやっていない。日雇い派遣で金を稼いでいる。これからは仕事の内容も書いてみる。特定されない程度にね。

 

今回のテーマは「ロケ現場」

 

内容としては、ロケの際に集まるギャラリーの監視をすること。

 

まあ実際非常識なこと(撮影など)をするギャラリーがたまたま今回は少なかったので実質立つだけに等しかった。その分「これ誰が出ているんですか?」と訊かれる。こういう時我々は知っていようが知っていまいが「わかりません。」と答えなければならない。そういう決まりなのだから。

 

ところが実際はバレる。なぜなら出演者の声のトーン、ボリューム、トーク、全てが丸聞こえだからだ。そして、今回は見ない日はないぐらい有名なお笑いコンビ。

 

しかし冒女が立っていた場所からロケ現場までかなり離れていた。だからギャラリーは声だけで出演者を把握した。「もしもし、今〇〇にいるんだけど、あの××が来てるんだって!」って声も聞こえてきた。あーあ...

 

でも、声だけで判明してしまうことって実際にその状況に出くわさないとわからないのだがすごいことなのだ。そのぐらいの知名度や影響力を我々は見せつけられたような気がした。後で現場先の同僚と話し合った。「もしも芸能界入るなら、彼らみたいになれたら本望だよな」と。

 

帰りはロケ現場からテレビ局までロケバスで送ってもらった。  

 

そのバスの中がすごかった。まずスタッフ達は当日の反省点について話し合っていた。それが終わると車内で放送されている他局の番組について話し合った。スタッフ達は他局の番組を見ながら分析し、議論している。その番組内容がお笑いだったので彼ら自身の独自の理論まで語り出した。

 

これがテレビマンというのだろうか。彼らはどんなに疲れていても帰りのバスの中で熱心に何かを学び取ろうとしている。こうでもしないと生き残れないのか。いや、こうでもしているから生き残れるのか。結局テレビ局着く15分前までほとんど寝てしまっていたが「これがトップ企業で働くということなのか」と感心した。

 

あとロケバスの中で貰ったロケ弁が美味しかった。こんな底辺学生に2個もくれて、ありがとう。