「おもしろいはなし」2

 シリーズ化してみました。勿論これも個人的におもしろいはなしってだけなので期待はしないでね。

 ゴールデンウィーク中の現場でのこと。うちの現場は業界が特殊なだけあって、芸能事務所の人とも仕事することが多い。その中で仲良くしてもらってるAという事務所がある。Aは昔有名だった俳優が立ち上げた個人事務所が起源らしく、今は個人事務所ではなく普通に規模のある芸能事務所として機能している。

 だが、Aのホームページを見れば分かるように有名な人はほとんどいなかった。それに、載ってる人のいろいろな意味でのレベルがTwitterで叩かれてる人よりも酷い場合がある。ここだから言うが、Aは弱小事務所である。

 今回の現場もAの事務所から応援という形で1人来ていた。そしてその人と自分の休憩のタイミングが被ったので控え室で休んでいた。するとうちの事務所の新人が入ってきた。私と他事務所の人と新人の3人で休憩していたら新人がこんなことを言い始めた。

「Aって芸能事務所なんですよね！Aって誰か有名な方とかいらっしゃるんですか？？？」

 それを聞いた私は吹き出してしまった。

 その事務所の人は困惑していた。

 やらかした...

 その新人がいなくなった後謝った。謝ること自体もめちゃくちゃ失礼なのだがどうしたらいいか分からなかった。「いいですよ。どうせ小さい事務所なので...」と言っていた。その後そっちの事務所から応援を要請するせいでうちの若い人達がやめていくとか実は私自身が1年前にやめようとしたとか話し合った。これで何とかなったかなと思って親友に相談したが全然フォローになってないと一蹴された。

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 めちゃくちゃ失礼をかましてしまいました。

 でもこの一連の流れは思い出す度に笑ってしまう。これを書いた日の講義でも思い出しては声を出して笑いそうになった。何とか耐えたけどそもそも何故笑いに繋がるのか。私自身の性格が悪い証拠である。

 ていうか、うちの事務所が悪くない？たかだか長い繋がりがあるからと言ってこれから先もある若い俳優や女優や声優を人手不足を理由に業務をやらせるっておかしくない？絶対うちの会社のクソみたいなバイトやるぐらいならオーディションなり養成スクールに通ったりした方が良いって...

 とは思うが、結局それもフォローにならないのだ。個人的にはめちゃくちゃ面白いけど、今回は人に迷惑をかけた。大変失礼なことをしたのでいつクビが飛ぶか分からない状況に陥らせてしまった。そして何故謝ったのか... 私のアドリブ能力の無さが露呈された。