潰れた檸檬

自傷しなくても傷だらけ

アイノウ怯えてる

 私の趣味の一つに「スニーカー」がある。これは別に靴全般ではない。だからブーツには暗い。

 

 スニーカーが好きになったのは、中学生の頃だった。私は生まれつき足の幅が広く、履く靴に困っていた。小学生の頃はギリ大人用のスニーカー(運動靴)でもいけたが中学生になると量販店でも履ける靴がなくなった。そのため御徒町にある専門店(※服を買う店とは別!)で買うことになった。

 

 それまでスニーカーなんてただ親に買わされるがままに履いていた。履ければいいのだ。スニーカーや運動靴の最終目標は履き心地なのだから。だからオタクの相棒とも言えるダンロップにもお世話になりました。

 

 でも専門店行ったら違った。スニーカーというか靴でこんなにも種類があるのは知らなかった。そこからスニーカー界隈にのめり込むようになり、今ではスニーカーで人を覚えるぐらいになった。実際、その知識があるおかげで会話の始まりがスムーズに行くことがある。スニーカーから発展してスポーツブランドのオールド物(adidasoriginalsなど)も好きになった。だから、この出会いは今のアイデンティティに繋がっているとも言える。

 

 私はつまり、たくさん知ると好きになるのだ。

 

 だから怖い。

 

もし仮に、車を知ったらどうなるだろう。ハマりこんでしまって、欲しいという感情を抱くのが怖い。車はもちろん気軽に買えるものでは無い。欲しいと思い続けて満たされないほど嫌な感情はないのだ。

 

 だから意図的にシャットアウトすることもある。本当はこんなことをしたくないのだけど。でも、たくさん知識を入れても好きになれないものもあるし、そこの線引きは微妙なんだけどね。